おおきに!まめもんです!
みなさん、自身の社会保険料や健康保険料って何を基準にしているかご存じですか?
恥ずかしながら私まめもん、フリーター歴4年にして全然認知していなかったおかげで、社会保険料が上がってしまいました…。
もちろん、給与額によって変動するのは知っていましたが、具体的にいくらかというのは全く把握していませんでした。
なので今回は私みたいにならぬよう、社会保険料について話していきたいと思います。
[box class=”green_box” title=”今回の記事はこんな方に読んでほしい!”]
- 標準報酬月額とは何ぞや?
- どれぐらいの給与で社会保険料と健康保険料の金額が決まるのか?
- 社会保険に加入しているフリーターさん
[/box]
1.標準報酬月額とは何?
会社に勤める人が会社から支給される基本給のほか、役付手当、通勤手当、残業手当などの各種手当を加えた1ケ月の総支給額(臨時に支払われるものや3カ月を超える期間ごとに受ける賞与等を除いたもの)を「報酬月額」といいます。
報酬月額を保険料額表の1等級(8万8千円)から32等級(65万円)までの32等級に分け、その等級に該当する金額のことを「標準報酬月額」といいます。
アルバイトの場合、「報酬月額」は「月々の給与」ととらえても良いでしょう。
給与は社会保険料や税金が引かれる前の支給額です。
例えば東京都の場合、月々の給与が175,000円だとすると標準報酬月額は180,000円になります。
標準報酬月額 | 報酬月額 |
---|---|
170,000円 | 165,000円以上 |
180,000円 | 175,000円以上 |
190,000円 | 185,00円以上 |
200,000円 | 195,000円以上 |
220,000円 | 210,000円以上 |
240,000円 | 230,000円以上 |
260,000円 | 250,000円以上 |
280,000円 | 270,000円以上 290,000円未満 |
(2021年10月末現在)
標準報酬月額ってどうやって決まるの?
標準報酬月額は以下の3ついずれかによって決まります。
入社時
入社して条件を満たせば社会保険に加入することになりますが、月々の給与はまだわかりません。
なので、基本的に会社が
「おそらくこの人には月々これぐらいの給与を支給することになるだろう」
という書類を日本年金機構に提出することになります。
ちなみに私が入社した時の標準報酬月額は200,000円でした。
定時決定
4月~6月のそれぞれの給与額を平均した額が標準報酬月額になり、原則その年の10月から翌年の8月まで適用されます。
同じ会社に継続して勤務している場合は、上記の期間が標準報酬月額になることを念頭に置く必要があります。
随時改定
昇給など給与に大きな変化があった場合、定時決定を待たずに標準報酬月額が変更される場合があります。
2.厚生年金保険料や健康保険料ってどういう風に決まるの?
基本的に社会保険料や健康保険料は、さきほど話した標準報酬月額の金額によって決まります。
今回は私が実際に支払った2021年10月分の給与明細に記されている、健康保険料と厚生年金保険料を照らし合わせてみます。
健康保険料額表(2021年10月末現在)
※小数点は切り捨てています
※表は一部抜粋しています
健康保険料等級 | 標準報酬月額 | 報酬月額 | 健康保険料 |
---|---|---|---|
14 | 170,000円 | 165,000円以上 | 8,364円 |
15 | 180,000円 | 175,000円以上 | 8,856円 |
16 | 190,000円 | 185,00円以上 | 9,348円 |
17 | 200,000円 | 195,000円以上 | 9,840円 |
18 | 220,000円 | 210,000円以上 | 10,824円 |
19 | 240,000円 | 230,000円以上 | 11,808円 |
20 | 260,000円 | 250,000円以上 | 12,792円 |
21 | 280,000円 | 270,000円以上 290,000円未満 | 13,776円 |
健康保険料は50段階の等級に区分されています。
私の現在の標準報酬月額は280,000円なので、健康保険料は等級21にあたる13,776円です。
厚生年金保険料表(2021年10月末現在)
※保険料は被保険者が支払う金額を提示しています
※小数点は切り捨てています
※表は一部抜粋しています
厚生年金保険料等級 | 標準報酬月額 | 報酬月額 | 厚生年金保険料 |
---|---|---|---|
11 | 170,000円 | 165,000円以上 | 15,555円 |
12 | 180,000円 | 175,000円以上 | 16,470円 |
13 | 190,000円 | 185,00円以上 | 18,300円 |
14 | 200,000円 | 195,000円以上 | 18,300円 |
15 | 220,000円 | 210,000円以上 | 20,130円 |
16 | 240,000円 | 230,000円以上 | 21,960円 |
17 | 260,000円 | 250,000円以上 | 23,790円 |
18 | 280,000円 | 270,000円以上 290,000円未満 | 25,620円 |
厚生年金の場合は32段階に区分されています。
私の現在の標準報酬月額は280,000円なので、厚生年金保険料は等級18にあたる25,620円です。
ちなみに上記の表は東京都の場合なので、他府県の方は下記のリンクを開き「被保険者の方の健康保険料額」の一覧から自身の地域を選択して確認してみてくださいね。
[btn class=”big”]令和3年度保険料額表(令和3年3月分から) | 協会けんぽ | 全国健康保険協会[/btn]
3.手取りは減ったのに急に社会保険料が上がった!?
無知は損。標準報酬月額が変動していた
2021年10月の給与明細を確認してみたら
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-5.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]なんやこれ!?給与減ってるのに社会保険料上がってるやんけ!!?[/voice]
となったんです。
実際の明細がこちら↓↓
左の明細の控除額は約35,000円、右の明細は約45,000円。
左の明細の方が給与が高いのにも関わらず、控除額は右の明細の方が高い…。
なぜこうなってしまったのかというと、結論からいってしまえば
2021年4月~6月で稼ぎすぎたから。
要するに標準報酬月額が変わってしまったのです。
先ほど話したとおり入社したばかりの場合、標準報酬月額は会社が「おそらくこの人には月々これぐらいの給与が振り込まれるであろう」という金額で決定されます。
私が入社した頃の標準報酬月額は200,000円でした。
しかし、4~6月の給与額の平均がそれを上回ってしまうとその年の10月の給与から標準報酬月額が上がってしまうのです。
その時の私の給与は
[box class=”yellow_box” ]
- 2021年4月:280,000円
- 2021年5月:290,000円
- 2021年6月:270,000円
→平均:280,000円
[/box]
なので、現在の私の標準報酬月額は280,000円になっているのです。
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-1.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]翌年8月まで4~6月の給与基準の社会保険料を払わなくてはいけないのは結構きつい…。[/voice]
随時改定はできないのか?
現在の給与は平均250,000円。
現在の給与をもとに健康保険料、社会保険料の標準報酬月額を算定すると260,000円になります。
本来は随時改定で下げてほしいところなのですが、残念ながら現状だと月額変更届を提出することができないのです。
[box class=”red_box” title=”社会保険料の月額変更をするためには以下の条件をすべて満たす必要がある”]
- 賃金が大幅に変動した場合
→▲:変動額が約3万円は大幅に含まれるかどうか微妙なところ - 標準報酬月額が2等級以上変動した場合
→×:1等級しか変動していない - 支払基礎日数がいずれも17日以上あること
→◎:満たしている
[/box]
しかも私の場合、月々の出勤日数が17日or18日なのですが、1日違うだけで標準報酬月額が変わるんですよね…。
出勤日数が17日の月の場合、月額報酬は250,000円未満になるので、これを3か月間維持できれば標準報酬月額が2等級変わり随時改定も可能なのですが、出勤日数が18日の月だと250,000円以上になるので標準報酬月額が1等級しか変わらないんです。
まじぴえん。
4.社会保険料を上げないためには…
私みたいに現在の給与と標準報酬月額と一致していない状態で高い社会保険料を払わないようにするためには…
4~6月の勤務時間を最低限にする!
もうこれだけですね。
なので上記期間はシフトの穴埋めや残業は極力しない方が無難でしょう。
百歩譲って厚生年金保険料が上がっても老後にもらえる年金額が増えるのでいいのですが、健康保険料に関しては支払う金額が上がっても病院で受診した際の負担額が減るなどのメリットが一切ないのが損してしまいます。
なので、標準報酬月額と社会保険料はしっかり把握しておきましょう!