おおきに!まめもんです!
最近、Twitterで以下の記事がトピックにあがったのはご存知でしょうか?
【会食恐怖症 完食指導が引き金に】https://t.co/ajSF5cQ8rd
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) June 2, 2021
「会食恐怖症」とは、人前での食事に恐怖と不安を感じ、吐き気などの体調不良を引き起こす社交不安症のこと。学校給食や部活動での「完食指導」が、発症の引き金となるケースが多いという。
この記事を見て私は
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-1.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]あぁ…ようやく周知し始めてきてくれたのかなぁ[/voice]
と思いました。
はい。要するに私まめもん、「会食恐怖症」でございます。
今回は、私が会食恐怖症になった原因と症状、完全に克服できなかった現在はどう過ごしているかを話していきたいと思います。
[box class=”green_box” title=”今回の記事は…”]
- 「会食恐怖症」で辛かったこと
- 「会食恐怖症」の改善の仕方
- あえて「会食恐怖症」を克服させなかった理由
あくまで私のやり方が正解というわけではありませんので
1つの事例として読んでいただけると幸いです。[/box]
1.「会食恐怖症」とは?
①「会食恐怖症」は社会不安障害(SAD)に分類される
「会食恐怖症」というのはその名のとおり、人前や外で食事する際に強い恐怖感や不安に襲われる恐怖症です。
社会不安障害(SAD)という分類の1つでもあり、身体・精神的な苦痛が原因で特定の状況を避けようとします。
社交不安障がい(社会不安障がい、SAD)の原因はまだはっきりとわかっていませんが、恐怖症状を抑える働きのある神経伝達物質であるセロトニンのバランスが崩れ、神経が過敏な状態に置かれるからではないかといわれています。
②会食恐怖症の症状
「会食恐怖症」は具体的にどんな時にどんな症状があらわれるかというと
私の場合
[box class=”yellow_box” title=”「会食恐怖症」の症状が出る状況”]
- 慣れていない環境での食事(自宅や学校など慣れた環境では普通に食事ができる)
→外食自体ができない人もいる - 目上の人との食事
[/box]
[box class=”yellow_box” title=”「会食恐怖症」の症状”]
- 吐き気に襲われる
- 好きな食べ物を口にしても「美味しい」という感覚になれない
- どれだけ空腹でも全く食欲が起きない
- 食べ物が飲みこめない(嚥下障害)
[/box]
こんな感じです。
もうね…傍から見れば意味わからないですよね?
普通に食べればいいじゃんって。
でも何故かできないんですよね。
当事者でもある私ですら意味わかんなかったです。
なんで家や学校では普通に食べれるのに外では食べられへんのやろと…。
2.私が「会食恐怖症」になった原因
①幼少期に母親の濃い手料理を無理やり食べさせられていた
私の母親の手料理は昔からめちゃくちゃ味が濃く、幼少期の私にとってすごく食べにくかったのです。
どれくらい濃いかというと、成人した今でも母親の手料理を食べると
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-2.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]味濃っ!!![/voice]
となるくらい。
幼少期は成人と比べると味覚が敏感ですからね。
それにも関わらず無理やりご飯を食べさせられていたので、全く食事を楽しめた思い出がありません。
あまりにも食べたくなさすぎて、焼き魚をティッシュに包み込んでゴミ箱に捨ててしまったこともありました。
(結局バレてめちゃくちゃ怒られた)
②「自家中毒」になったトラウマ
母親に濃い手料理を無理やり食べさせられていたストレスで「自家中毒」という病気になりました。
「自家中毒」とはケトン血性おう吐症ともいい、過度の緊張やストレスなどで吐き気を催す病気です。
成長につれて症状が出なくなることがほとんどだそうです。
この病気は、1.5〜8歳位の比較的やせ型の繊細なタイプの子どもが、種々のストレス(風邪、遠足、遊びすぎなどの疲れ、親に叱られる(精神的ストレス))を受けた時や、夕食を食べずに寝た時などに一時的に陥る病態です。症状は、頑固な嘔吐、腹痛、頭痛、全身倦怠感、脱力感が突然おこってきます。重症の場合、血性の物を嘔吐する場合もあります。
私の場合、物心ついた頃から小学校入学する直前までところかまわず常に吐いていた記憶があり、ひどい時は寝ている時に吐いていたこともありました。
吐いたら吐いたで怒られるし。
しかも自家中毒になっていたのにも関わらず、私は母親に無理やりご飯を食べさせられていました。
(自家中毒は症状が緩和されるまで絶食しなければいけない)
成長するにつれ自家中毒の症状はなくなったのですが、食事をするたびに
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-1.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]また吐いてしまったらどうしよう。怒られる。[/voice]
という強い不安に襲われるようになりました。
3.「会食恐怖症」の症状に悩まされた日々
①小学生~中学生時代:外食が楽しめない
自家中毒から解放されたのもつかの間、なぜか外での食事では全く食欲が出ませんでした。
当時は偏食もひどく食も細かったので自身でもあまり気にはしていなかったのですが、相変わらず母親から無理やり食べさせられることもあり、吐くまではいかなくとも
常に体調が悪かったです。
中学時代は部活に所属しており練習試合などでよそで食事を摂ることがあったのですが、運動してお腹が空いているのにも関わらず、全く食欲がわきませんでしたね。
②高校生時代:部活の合宿中、トイレ駆け込み事件
高校時代、学校の教室や食堂では友達とワイワイ喋りながら普通に食べてはいました。
しかし部活に所属していたので合宿や大会に参加していたのですが、
まぁ食べれない。
しかも顧問の先生が完全完食指導するタイプの人で、毎度食べずにいると怒られてばかり…。
中学時代と違い、合宿中は体力もかなり消耗するので食べなかったら体調を崩す。
というか体調万全で合宿を過ごせた記憶がない。
合宿中、部員と顧問とでトンカツを食べに行ったのですが、もちろん箸がすすむわけもなく。
そこで顧問の先生が一言。
「がんばれっ」
無理して食べようとした私でしたが、強い吐き気に襲われ椅子から立ち上がり、猛ダッシュでトイレへ駆け込みました。
部員からも「えっなんでww」みたいな感じで笑われるし。
合宿の日報に
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-1.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]外食が苦手なので外食する機会を増やそうと思います[/voice]
と書いたら顧問の先生に
「外食を増やせばいいってことじゃないでしょ」
と言われました。
この辺りから
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-1.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]
なんで自分は自宅や学校では普通に食べられるのに、
それ以外の場所では食べられへんのやろ?
好きな物ですら口に運ぶのが辛い
[/voice]
と疑問を抱くようになりました。
③大学入学前:病名「会食恐怖症」を知る
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-2.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]
なんか自分おかしいよな。
[/voice]
そんな風に思い、ふとパソコンで
「外食 できない」
とググってみました。
すると出てきたのが
「会食恐怖症」
という見たことのないワード。
症状や原因を見てみると、見事に当てはまるわ当てはまるわ…
あっ自分これにずっと悩まされてたんや。
病名がわかってなぜかホッとた自分がいました。
[aside type=”normal”]「もしかしたら自分は会食恐怖症かも…」という方はぜひチェックしてみてください
[btn class=”big rich_yellow”]会食恐怖症のチェックはこちら|山口式診断スケール[/btn]
ちなみに私の結果は重度の会食恐怖(社交不安症の可能性)でした。
[/aside]
4.「会食恐怖症」の症状を改善する努力
①病院に行くか否か
自分が「会食恐怖症」であることはわかったのですが、この病気を抱えたままだと就職に支障が出る懸念があり、病院に行くことを考えていました。
しかし当時は
[box class=”red_box”]
- 薬物療法は飲み忘れると症状が再発するリスクがある
- そもそも「会食恐怖症」を診断できる医者が少ない
→病名が医療業界のなかでも浸透していなかった
[/box]
ということもあったので
自力で改善する手段を選びました。
②とりあえず一人で好きな物を食べに行く
まず私は、どこでもいいから外での食事に慣れることを目標にしました。
その場所はロッテリア。
理由としては
[box class=”blue_box”]
- 私がジャンクフードが大好きだから
- 300円あればポテトとからあげっとが食べれるから
(要するに安く量が食べれるから)
[/box]
という感じで、大学の講義の合間を使って一人で食べに行っていました。
気分が悪くなってもいいように、お手洗いが近い席で食べるようにしていました。
(普通は逆やろっ!て突っ込まれそうですが)
初めは「美味しい」という感覚はなかったのですが、徐々に外で食べるという環境に慣れてきて次第にハンバーガーも一緒に注文するようになりました。
③仲の良い友人とご飯を食べに行く
一人で外食に慣れたところで次の段階へ。
友人とサイゼリヤで楽しく喋りながら食事をすること
を目標にしてみました。
サイゼリヤにした理由は、もちろん金銭面でもそうだったのですが、過去に一度だけ家族とサイゼリヤで食事した際に会食恐怖症の症状が全く出ず、普通に美味しくハンバーグを完食したことがあったからです。
たしかにあの時は、食べることより喋る方に意識が向いていたので
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-1.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]吐いたらどうしよう[/voice]
みたいな恐怖感に襲われることはなかったような気がします。
なので友人とサイゼリヤに行くときは、その感覚を思い出しながら必ずハンバーグを注文していました。
最初はハンバーグをチマチマちっちゃく切って食べたり3分の1ほど残ったりしていましたが、次第に自宅と同じペースで完食できるようになりました。
もちろん食べるのに時間はかかりましたがご飯を食べるというよりかは、ほとんどおしゃべりをしていたので恐怖心に襲われることなく楽しく食事ができました。
5.「会食恐怖症」が克服したかと思いきや…
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-4.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]これでもう怖いもの知らずや![/voice]
と思い、就活をして無事に就職先も決まりました!!
入社式までに何度か会社の人との食事会があったのですが、まさかのその食事会で会食恐怖症の症状が出てしまったのです。
てっきり会食恐怖症が克服できたかと思っていたのですが、どうも私は目上の方(もしくは関係が浅い方)との食事で症状が顕著になるようでした。
大好きな唐揚げが目の前にあるのにも関わらず美味しく食べれない…
必死に吐き気を抑えてなんとか完食し、頭がおかしくなりそうになった記憶があります。
入社後も会社の食事会があり、いくつかのテーブルに分かれていたのですが、同じテーブルにいるのは全員上司という状態。
チビチビと美味しく感じない料理を口に運ぶも、上司の会話に耳を傾けるのに精いっぱい。
また他の会社の新入社員と合同で新人研修を受けていたこともあり、月に1度新入社員だけの飲み会があったのですが、食事会のことを思い出してしまい、いつも何かしら理由をつけて飲み会には参加しませんでした。
私だけいつも不参加だったので、かなりノリの悪いヤツと思われていたと思います。
6.「会食恐怖症」の克服を諦めた理由
結局、私は入社して2カ月半で自己都合退職をしました。
会社を辞めたのは研修についていけなかったのが主な理由なのですが、仮に研修が上手くいったとしても会食恐怖症を克服しながら仕事するのは精神的負担が大きすぎると感じました。
[kanren postid=”877″]
仕事を辞めた後も、事務職のアルバイトで上司と二人で食事に行くことがあったのですが
やはり食べれない…
やっぱり目上の人との食事がダメだと確信しました。
本来は克服する努力が必要だと思うのですが、私自身もうこの症状に悩むこと自体に疲れてしまったので
[voice icon=”https://mamemon-blog.com/wp-content/uploads/2021/12/mamemon-2.png” name=”まめもん” type=”r mamemon big”]目上の人と食事をするという状況を作らないようにすればいいやん[/voice]
となり、今後付き合いなどで会食する機会がある正社員になることは諦めました。
7.「会食恐怖症」の克服を諦めた現在の私
現在、私はコンビニで夜勤のアルバイトをして生計を立てていますが、「会食恐怖症」克服していないからといって特に困っていることはありません。
バイト先の人と食事に行くこともないですし、そもそも私が「会食恐怖症」であることを仕事を辞めてから勤めてきたバイト先の人に話したこともありません。
こうやってブログを書いていますし、むしろ正社員の頃以上に自由奔放に生きているので結果オーライだったのかなとは思っています。
8.「会食恐怖症」に悩んでいる方へ
私は「会食恐怖症」を克服しない道を選びましたが、昔と比べると症状はだいぶ改善はされました。
外食自体できなかった私が、今は一人や友人となら外で自宅と同じようには食べれますからね。
「会食恐怖症を克服したい!」という方が大半だと思うのであまり参考にはならなかったかもしれませんが、こういう生き方をしている人もいるんだなぁ程度に思っていただければ幸いです。